越境ECは、数年前のコロナ禍の影響もあり、ネットショッピングが大幅に需要を増したことによって利用者が増加しました。
日本だけでなく越境ECの市場は大きくなり、認知度も広がっています。
しかし、越境ECに興味を持っているけど、なんとなくのイメージしかわからないという人もまだ多いというのが現状です。
今回は、越境ECの基礎知識やメリット・デメリットについてご紹介します。
越境ECの基礎知識
越境ECとは、日本の通貨や言語に対応して、海外の出店者と直接取引ができるプラットフォームです。
簡単に言うと、国境を跨いでオンラインショッピングができるサイトになります。
海外と直接取引できることは、出店者と消費者ともにメリットが多いです。
越境ECの市場規模は、2026年には4兆8,200億ドルにもなると予測(2022年経済産業省市場調査データ)されており、これからも目が離せないツールとなることは間違いありません。
越境ECのメリット・デメリット
目まぐるしい成長を遂げている越境ECですが、多くのメリットがある一方で、デメリットを知っておくことも大切です。
メリット・デメリットの特徴について解説します。
メリット
越境ECの代表的なメリットは4つ。
- 世界市場への販路拡大
- 日本製品を世界にアピールできる
- 海外から安く仕入れられる
- 日本にはまだないものも入手できる
出店者にとって最大のメリットは、日本よりも大きな市場へ手軽に販路が拡大できること。
日本のECサイトは、いくつかの大手ECモールサイトに集中している状態で、同じ基本企業内で熾烈な販売競争となっています。
越境ECであれば、日本国内のECサイトよりも規模が大きく、日本製品のライバルもまだ少なくアピールしやすい環境です。
大きな売上を狙える市場として、魅力的なメリットがあるでしょう。
また、商品仕入れも越境ECによって、海外から安く手軽に仕入れができるようになります。
直接海外から仕入れができるので、日本の輸入業者を通して仕入れるよりも、格段にコストダウンできるメリットがあります。
日本に出回っていない新しい商品を見つけることもできるので、越境ECには多くのビジネスチャンスが詰っています。
デメリット
越境ECはメリットが注目されがちですが、デメリットも知っておきましょう。
- 品質
- 物流コストや納期
- 関税コスト
日本国内の取引と違いを感じやすいのは「品質」。
海外から商品を仕入れたときに、不良品が混ざっていることも珍しくありません。
国内であれば不良品として返品できることが一般的ですが、越境ECとなると返品や返金ができないケースもあります。
そして、海外から輸入、海外への発送になるため、物流コストも大きな割合を占めてきます。
納期も、物流方法によって数週間や1ヶ月以上かかる場合もあるので、注意しなくてはいけません。
また、輸入の際には関税がかかります。
仕入れる国や商品カテゴリーによって税率が変わるので、「コスト掛かり過ぎて利益が出なかった」とならないように気を付けましょう。
越境ECのおすすめサイト3選
初心者でも手軽に利用しやすい、越境ECのおすすめサイトは3つあります。
- タオバオ(Taobao)
- Tmall(天猫)
- アリババ(alibaba)
こちらの3つとも、中国輸入の代表的な越境ECサイトです。
日本語に対応しているサイトや、小ロットでの仕入れができるものもあり、何よりも安く仕入れができるのが3つの大きな魅力になります。
まとめ
越境ECは、海外と直接取引ができることから、出店者としても仕入れる側でも大きなメリットがあります。
初心者でも始めやすい越境ECは、特にメリットが高い中国輸入から始めてみるのがおすすめです。