ECサイトを運営する上で、経営状況に影響があるのが「在庫リスク」です。
売れると思って商品を仕入れたものの、思ったように売れずに在庫として残ってしまった・・・という失敗も珍しくありません。
想定が外れた過剰在庫は、いつ起こってもおかしくないと思っておきましょう。
在庫を抱えてしまうことで、ネットショップに及ぼす影響は大きいです。
今回は、在庫リスク対策や過剰在庫による悪影響についてご紹介します。
過剰在庫を起こさないための在庫リスク対策
過剰在庫を起こしてしまう原因はいくつかあります。
・在庫管理ができていない
・分析力の欠陥
・値崩れ
・発注ミス
上記のような理由によって過剰在庫を抱えてしまいやすいです。
在庫リスクを軽減するための対策について解説します。
徹底した在庫管理
在庫管理はできる限りリアルタイムでわかるように管理しましょう。
曖昧な在庫管理や複雑な在庫管理は、誤った発注ミスや計画ミスを起こす原因です。
入荷状況や出荷状況なども、誰が見てもわかりやすいようにまとめましょう。
データ分析・マーケティング力をつける
販売予測や反響のデータ分析を間違えれば、不必要に在庫を抱えてしまう原因になります。
または、せっかくの売り時に在庫がないというケースもあるでしょう。
データ分析やマーケティング力は、在庫リスクを軽減するだけでなく、売上をあげるために重要なポイントです。
市場の動向を細かくチェック
ECサイトの展開で怖いのが、せっかく売れている商品でも、類似商品の値崩れが始まると売れなくなってしまうことがあります。
世の中に流行り廃れ、需要と供給があるように、適正価格が変動することは仕方のないことです。
できる限りリスクを軽減するためにも、市場の動向を細かくチェックしておきましょう。
値崩れの予兆を感じたら、在庫の余剰を見て早めにセールをするなどの対策を計画します。
発注を慎重に
発注は実際の支出に関わるので、大きい買い物だと思って、計画をしながら慎重に考えなくてはいけません。
商品によって、発注から入荷するまでの納期はさまざまです。
どれくらいの売上を立てるための発注なのか、どれくらいの期間で売る予定の発注数なのか、バランスと予測を明確にして発注を考えましょう。
過剰在庫による悪影響
過剰在庫を起こすことで4つの悪影響が考えられます。
・経営を左右するキャッシュフローの悪化
・倉庫の保管スペース負担
・在庫品の価値の損失
・コストと労力の非効率
それぞれの悪影響について解説します。
小見出し:経営を左右するキャッシュフローの悪化
商品を仕入れると支払いが発生します。
在庫として抱えている状態では、支払いだけしてキャッシュが戻ってきていない状態。
そのため、キャッシュフローが悪化していくのが明確です。
倉庫の保管スペース負担
過剰在庫を置いておく場所が必要です。
倉庫スペースをとってしまい、倉庫費用に無駄な負担がかかってしまいます。
在庫品の価値の損失
1番売れるタイミングに売れないと、その商品は価格を下げないと売れない現象になってしまいます。
例えば、当初1万円で販売できていたものでも、半年後には5,000円じゃないと売れない価値になっていることも多いです。
在庫を保管している内に、価値が損失されてしまうことも想定しておきましょう。
コストと労力の非効率
過剰在庫があると倉庫費用だけでなく、それを売るために広告費用や労力をかけることになります。
コストと労力の非効率になるため、できる限り短い期間での在庫処分がおすすめです。
まとめ
ECサイトの運営では、在庫リスクを背負うことは悪いことではありません。
しかし、過剰在庫は経営の悪化に直結するので、在庫が多く余ってしまいそうなときは早めの対策を考えましょう。