海外輸入 関税について

関税

関税って普段生活するうえで関わることのない話ですが、海外輸入の皆様には知らないといけない知識となります。今回は日本に輸入する場合、かかる関税について解説していきます。

関税の種類について

海外輸入するには、どんな費用が必要になるのでしょうか。
簡単に言うと下記三つの種類の費用がかかります。

関税あるいは通関手数料

海外から輸入して商品情報や代金など申告し、非常に細かく商品ごとに税率が決められています。

消費税

各国に消費税がありますが、これも支払いが必要となります。消費税率は国によって異なりますし、日本の様に数年で変化することもあります。

地方消費税

地方消費税は、国が定めた消費税以外に各都道府県が設定する消費税のことです。現在の日本の消費税は、基本10%ですが、そのうち7.8%が国の消費税、2.2%が都道府県の消費税となっています。

個人輸入と商業輸入

「個人輸入」と「商業輸入」があります。個人輸入は、「個人が自分で商品を利用するために輸入する」場合に適用されるもので、商業輸入は「商品を仕入れて販売することを目的にしている」場合に適用されます。関税率もそれぞれ異なってきます。

関税を支払うタイミング

関税を支払うタイミングは、「商品を受け取るタイミング」です。基本的に運送業者が関税を建て替えており、その商品を受け取るタイミングで、配送業者に支払う事になります。

そのため、ある程度の金額を事前に計算して、配送業者が来るタイミングで現金を用意しておく必要性があります。

関税支払いの一例

具体的に支払う関税・消費税の計算方法を説明していきましょう。

例えば、下記のような条件で商品を輸入してきたとします。

商品金額+送料=18635円
関税率=2.8%
この時、前述した①関税 ②消費税 ③地方消費税 の計算は次のようになります。
それぞれ、税額は100円以下は切り捨てとなります。
また、関税の計算の元となる金額も、1000円以下は切り捨てとなります。

①関税
計算式:18000*0.028=504
関税:500円

②消費税
(18635+500)=19135
19000*0.078=1482
消費税:1400円

③地方消費税(計算式:消費税*(22/78))
1400*(22/78)=394
地方税:300円

これらの合計 ①500円+②1400円+③300円 = 2200円が税の支払い合計です。

海外輸入の消費税は確定申告で控除可能

商品を販売した際、お客様から消費税を預かり、それを国に確定申告の際に納付します。通常は仕入れの際に支払った消費税を経費として差し引いた金額を納付します。

例えば、日本国内で仕入れと販売を行っている様な場合、

仕入れ:10000円+消費税1000円
販 売:20000円+消費税2000円
となったとします。

販売の際に2000円を消費者から受け取り、仕入れの際に1000円を支払っているので、差額の1000円を国に納付する義務があります。